志羽しば旅々

旅の記録をメインに、旅のあれこれを綴っています

【名古屋海洋博物館】全国でも珍しい、操船シミュレーターが楽しすぎた!

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こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

名古屋港にある『名古屋海洋博物館』へ行ってきました。

 

名古屋海洋博物館とは

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名古屋から、電車を乗り継いで地下鉄名港線『名古屋港駅』へおよそ20分強。

名古屋港ガーデンふ頭に立つ『名古屋港ポートビル』の3階にあります。

 

名古屋港水族館がすぐ近くなので、こちらへ行かれる方が多いでしょう。

 

入館料は300円。

名古屋港水族館や南極観測船ふじとの共通チケットも販売されています。

 

操船シミュレーター

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館内の展示を見ながら進むと、ありました!

 

窓のように並べられたモニター。

コンパクトな操舵席。

そして横に添えられたレーダー。

 

小型船舶のような雰囲気です。

 

実際にシミュレートされているのはクルーザータイプの小型船舶。

エンジンの操作レバーが左右1つずつ付いているので、二軸船仕様。

なかなかに豪華です。

 

いざ、挑戦!

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ルートが2つのうちから選べます。

旋回しながら金城ふ頭へ入港するコースと、

まっすぐ名港トリトンをくぐってガーデンふ頭へ入港するコースです。

 

操船を楽しみたい方は金城ふ頭コース、

景色を楽しみたい方はガーデンふ頭コースがオススメです。

 

学芸員さんがいらっしゃいますので、操作を教えていただいて出発!

 

本格的な操縦体験

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操作感覚を覚えるために、

舵を切ったりエンジンの回転数を変えたりしてみます。

 

するとどうでしょう、めちゃくちゃリアルな動きをします。

 

たとえば舵を操作しましょう。

じわーっと舵角が変わっていくのですが、動作は遅れてついていきます。

 

「キック」と言って、

進行中に舵を切ると曲がり始める前に船尾が外に出る現象もあります。

 

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エンジンの動きによって舵の効きにも影響します。

推進力があるうちは舵はよく効きますが、止めると効きは弱くなります。

左右で出力や前後進を切り替えればもちろん旋回します。

 

 相当にリアルです。

 

伺ってみると、

実際に訓練で使われるシミュレーターを使用しているのだとか。

これはオトナが十分に楽しめる完成度です。

 

180度見渡せて、そのうえ景色がキレイ!

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映像も丁寧に作り込んであります。

 

まずはディスプレイが180度に配置されていますので、

真横まで見渡すことができます。

 

景色はCGで再現されています。

名港トリトンや、コンテナ積み下ろしのガントリークレーン。

 

そして船も実在のものも再現されています。

例えば商船三井のコンテナ船がいますし、積んでいるコンテナも日本郵船や川崎汽船、デンマークのマークスなど。

 

港内には飛鳥Ⅱなど、実在する船も再現されています。

 

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何よりすごいのは、時間や天気も変えられるということ。

 

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雨に設定すると雨が降り出して波が出てきます。

 

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夜に設定すれば、それはきれいな港湾地区の夜景を楽しむことができます。

 

入館料300円だけで楽しめるクオリティを超えていませんか……?

このシミュレーターだけでも100円とか徴収されてもおかしくないクオリティです。

 

名古屋海洋博物館に来た際には、ぜひトライしてみてください。

無料ですから空いていれば何回も挑戦することができますので、

ゴールを目指さずに操作を楽しんでみるのもイイですね!

 

ガントリークレーンのシミュレーターも

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シミュレーターはもう1つありまして、

コンテナを積み下ろしするガントリークレーンのオペレーターを体験できます。

 

こちらはゲーム感覚のお手軽さで、子供から大人まで楽しめます。

クレーンを指定された位置まで操縦して、

コンテナを船から引き上げてトレーラーに積み込みます。

 

ガイドに従ってレバーの操作でカンタンに操縦できます。

 

実際のクレーン操縦室は、地上50メートルほどの上空です。

コンテナの位置がわかりやすいように足元はガラス張りですから、

慣れなければ高度感で足が震えそうですね。

 

 

展示も気合が入っていて面白い! f:id:shiba2often:20210510140844j:plain

楽しいのはシミュレーターだけではありません!

博物館は展示も楽しんでこそですが、

館内は実物を置けるところは実物を、実物が置けないものは模型で再現。

かなり凝っています。

 

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船からコンテナの積み下ろしを行うジオラマがあります。

自動化されたコンテナターミナルをイメージして作られていて、

船からクレーンで陸揚げされてヤードを移動する様子が精巧に再現されています。

 

船の歴史についての展示もあり、

模型や当時運ばれていた品物なども一緒に展示されていて見ごたえがあります。

 

順路の最後には工作室を兼ねた資料展示もあり、

船に関する様々な本や資料が配置されていて飽きることがありません。

 

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館内の窓からは港の景色が一望できて、遠くには名港トリトンが見えます。

 

これほどに色々な展示を見ることができて、入館料は300円です。

お得すぎませんか……??

 

まとめ

操船シミュレーターをやってみたいと訪れてみましたが、

相当に本格的な挙動をするシミュレーターで期待以上に楽しむことができました!

 

展示も濃くて滞在時間が思いの外に長くなってしまうくらいでした。

 

名古屋・金山からあっという間に到着するので、

気軽に行くことができるというのもイイですよね!

 

ぜひとも、また足を運んでみたいです。

概要

名古屋港海洋博物館

 

場所:名古屋港ガーデンふ頭(金山駅から名古屋市営地下鉄名港線で20分強)

入館料:300円

営業時間:9:30~17:00(最終入館は閉館の30分前まで)

休館日:毎週月曜日

(祝日の場合は翌日が休館日、GW・7~9月・年末年始・春休みは無休)

 

訪問日:2021年4月

 

nagoyaaqua.jp

 

※記事の内容は投稿日現在の情報に基づきます。

※当記事について、訪問先への問い合わせは固くご遠慮ください。

《座間味村》高速船クイーンざまみ3に乗船。時化のなか、高速双胴船は文字通り飛ぶように走る。

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こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

座間味島からの帰りに、高速船「クイーンざまみ3」を利用してきました。

往路は穏やかなフェリーに揺られること2時間でしたが、

こちはら那覇と座間味を1時間で結びます。

 

コンパクトな双胴船 

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水の抵抗を受けにくい、双胴船です。

速度は34ノット(時速63kmほど)出ます。

 

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船内はリクライニングシートがずらりと並びます。

等級の区別はなく、すべて普通席です。

2-4-4-2の横12列と、広く取られています。

 

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シートピッチは余裕があります。

足元も空いていますので、足を伸ばしてリラックスして過ごすことができました。

 

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座席背面にはカップホルダーと、シートポケット。

案内とエチケット袋が用意されています。

また、座席にはシートベルトが設置されていて、航行中は着用が求められます。

 

やっぱり高速船は飛ぶ!

 

 

この日は風が強く、波の高さが3メートルと時化模様でした。

出港前にも「湿気のため揺れます」というアナウンスも入ります。

 

実際に出発すると、島の影になる部分を抜けた途端に波の影響を受けます。

文字通り、飛ぶように海の上を走るのです。

これは確かにシートベルトが要りますね。

揺れるとはいえ小さい船なので

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ひと月前に、新潟は佐渡汽船の大型高速双胴船「あかね」に乗船していました。

このときも波の高さが3メートルと時化ており、

浮遊感を伴う大きな揺れが長時間続いてダウンしていました。

 

念のため今回は酔止めを服用して乗船しています。

 

確かに左右上下に強くは揺れるのですが、

特に上下の動揺は滞空時間が少なく、ピョンピョンと跳ねる感覚です。

「あかね」の時はまるでジェットコースターのような長い滞空時間でしたが、

こちらはすぐに海面へ着底するので恐怖感が薄いです。

左右への動揺は強いほうなので、むしろ少し楽しいくらいです。

 

座席位置も概ね前方です。

船体の特性でここまで乗り心地に差が出るものですね……。

 

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あっけなく那覇は泊港へと到着しました。

 

下船が最後の方だったので他の旅客の様子を見ていましたが、

揺れで気持ち悪そうな人はほとんどいないように感じられました。

 

実際、しっかり揺れるので酔いやすい方は薬の服用は必要でしょう。

ただ、揺られる時間は1時間弱と短いのでなんとか堪えられそうです。

 

1時間で座間味と那覇を行き来できますから、

特に座間味でアクティビティを楽しみたい方は時間を有効に使えます。

のんびりなカーフェリーも楽しいですが、

座間味を目一杯楽しみたい方は、こちらの高速船もぜひ検討してみては。

《座間味村》フェリーざまみ3に乗船。離島行きの船はイマ風でキレイ!

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こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

沖縄旅行は本島も楽しいですが、離島に行くのもまた魅力のひとつ。

今回は座間味島へ行ってきました。

那覇から西へ約40キロの慶良間諸島に浮かぶ座間味島は、

ケラマブルーとも称される透明度の高い海として国内外からダイバーが訪れるほど。

 

座間味島へは空路の定期旅客便は運行されておらず、那覇市内から船での移動となります。

今回の旅行で往路にカーフェリー、復路に高速船を利用してきました。

この記事では、カーフェリーの方をレポートしていきます。

 

フェリーざまみ3

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総トン数は669トン、全長71メートルと、小さめの船です。

同じくらいのサイズですと、陸奥湾フェリーの「かもしか」とかでしょうか。

2016年11月デビューの新しい船です。

 

客室階の下は車両甲板で、車輌や貨物の積み込みが行われます。

客室階の1階~2階に客室が設けられており、3階は屋外デッキとブリッジが設けられています。

 

客室はイス席とカーペット席の2パターン

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1階席前方と、2階席はリクライニングシートが並ぶイス席で構成されています。

カップホルダーとシートポケットが設置されていて、バスのような感じです。

進行方向正面となる壁にはテレビが設置されていて、地上波の番組が流れています。

 

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1階中央はカーペット席となっています。

写真のサイズの区画が、合計3区画配置されています。

横になって休むこともできますので、酔いやすい方は早めにこちらのスペースを確保すると良いでしょう。

人気ですので早めに埋まってしまうようです。

 

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外のデッキに設置されている座席はこんな感じです。

アウトドアチェアのような、一部がメッシュになっています。

夏は結構暑いですので熱中症にはご注意を!

冬だとちょうど涼しくて気持ちいのではないでしょうか。

 

自動販売と案内所、WiFiからウォシュレットまで完備

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2階のカーペット席とイス席の間には、自販機が設置されています。

キリンとコカ・コーラの2社から選べますのでラインナップが豊富です。

 

そしてその一角には案内所も設置されています。

(左側のビニールのカーテンが設置されている部分です)

 

船内にはWiFiも飛んでいます。

航行中は電波が弱いのか接続できないタイミングもありましたが、助かります。

なお、Docomoの4G回線は概ねつながっていたと思います。

 

2階席の窓側には電源も用意されていますので、スマホやカメラの充電もバッチリ。

 

お手洗いはウォシュレット付きです。

いたれりつくせりの設備で、快適性はバッチリです。

 

座っているのは勿体ない!?眺望最高なデッキ

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客室を取り囲むように外デッキが設けられていますので、

好きなところから海を眺めることが出来ます。

 

沖に出ると深い青色の海に目を奪われますし、

港が近づくと透明度が高いターコイズブルーに変わります。

本州では見られない沖縄ならではの色をした海はずーっと見ていて飽きません。

 

それに行足が速いこの船はスピード感もあり爽快感も得られます。

天気が良ければ日焼け対策をした上でデッキで海を眺めるのが絶対楽しいです。

 

運行データ

片道2,150円(往復割引あり)

那覇・座間味間 2時間(1日1往復)

 

2020/11/10現在

 

《佐渡汽船》高速フェリーあかねに乗船。インキャット製双胴船、二度あることは……??

こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

沖縄本島に次ぐ面積を持つ離島、それが佐渡です。

新潟県の西部に位置するこの島は3つ※の航路で内地と結ばれています。

メインとなるのは新潟市内の新潟港と佐渡市東部の両津港を結ぶ路線ですが、

今回は佐渡市西部の町「小木」と、新潟県第3の主要都市「直江津」を結ぶ航路にを利用してきました。

 

その船は、高速双胴船フェリーあかねです。

乗船当時、この船の動向に自治体が騒然となっていました。

今回は船内のレポートのほか、その事情も併せてご紹介いたします。

 

佐渡汽船、直江津・小木航路とは

この航路は国道350号線の海上区間として設定されています。

佐渡市内唯一の国道として両津から佐和田を経て小木へ抜けるメインルートとなっており、その両端は新潟市中央区と上越市直江津を結ぶ海上区間となっています。

本土から離島へ渡って別ルートで本土に戻るという大変めずらしい国道です。

 

高速フェリーあかね

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オーストラリアの造船会社「インキャット」にて製造された、高速双胴船です。

波を切り裂けるように細い胴体を左右につなぎ、高速航行を可能にした先進的な船体をしています。

インキャットはこの船体を「ウェーブピアーサー」と呼んでいます。

 

両津航路で実績のある「ジェットフォイル」を充てる案もあったそうですが、

車両の航走や収益性などの観点から高速フェリーを新しく作ることとしたそうです。

 

建造費はおよそ59億円。

上越市と佐渡市が建造費用の一部を補助しておりその金額は10億円あまり。

北陸新幹線金沢開業に合わせた、上越地域の期待を背負った船です。

 

搭乗橋を渡って客室へ

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船内に入ってみましょう。

客室は船体の一番高い位置に設置され、平屋構造となっています。

この下には車両甲板が設けられており、自動車やトラックなどが搬入されます。

 

ゆったり革製、1等ときクラス

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船内前方は、1等席「ときクラス」が配置されています。

幅の広いゆったりとした革製のリクライニングシートが並びます。

 

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区画を回り込むように配置された窓と、客室位置の高さによって眺望は抜群です!

一面に海原が広がるその視界は開放的で、船旅をワクワクさせてくれることでしょう。

 

甲板上に見えるのは、錨を巻き上げるための機器です。

この船の錨は鼻先から落とすようになっている、フェリーでは珍しいタイプです。

 

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ときクラス区画の後方にはラウンジスペースとなっており、

大人数で利用した際の談笑などにも使うことができます。

 

左舷側は1人掛けのイスが並びます。

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右舷側はベンチシートとなっています。 

間隔広々、スタンダードな2等席

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ときクラスの後方からは2等席。

リクライニング機構を持つ座席は背面テーブルつき。

 

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前後の間隔が広く取られており、足元はとても広々としています。

 

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外に出られるスペースは、船尾のみです。時化や夜間は閉鎖されます。

航行中は飛沫を上げて勢いよく波が後に伸びていく様を見るのも楽しいですが、

ウォータージェット推進器が動く様子を眺めているのも結構楽しいです。

舵の代わりに小刻みに動いて針路を取る動きに高性能っぷりを感じることが出来ますよ。

 

 

売店のほか最近流行りのペットルーム完備

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船内中央には売店があります。

佐渡のお土産品も取り揃えていますので、

フェリーとの接続時間が短くてお土産を買う時間がないときでも安心です。

 

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また、お子様連れでも安心して遊ばせておくことができるキッズルーム。

 

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バリアフリーに対応した多目的トイレと、

ペットを連れての移動に対応した「ペットルーム」も備え付けられています。

 

フェリーでペット対応の設備が設けられるのは最近のスタンダートになりつつあり、

長距離フェリーでは商船三井フェリーのさんふらわあ、

地域間フェリーでは津軽海峡フェリーなどでも導入が進んでいますね。

 

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そして、船内最後方の右舷側には「じゅうたんコーナー」が設置されています。

 

独特な揺れ方をする双胴船。これが船酔いを誘発させやすいそうです。

酔ったときに横になりたいという要望に応えて、元々座席があったところを撤去して作られたんだそうです。

自由に利用することは出来ず、スタッフに声をかけてから使用するルールです。

そのため普段は入り口にベルトが渡されていて入ることが出来ません。

 

時化!波3メートル・うねりを伴う

乗船前から不吉なアナウンスです。

「本日時化のため、到着が遅れましたことをお詫びいたします」

 

チケットを発券しにいくと窓口では、

「1等のある前側が揺れやすく、本日は時化模様ですので特に揺れると思われます。

せっかく1等をお求めのところ恐れ入りますが、2等に変更もできます……」

とのこと。

 

とはいえ1等のチケットを持っていないと船内全部を見て回れないので、

そのまま発券してもらいました。

 

船内に入ると、

「時化ていると前側が特に揺れますから、後方の空いている席に移っていただいて構いませんので……」と、スタッフの方が案内に見えられました。

 

そして出港前のアナウンス、

「今日は時化模様で大きく揺れることが予想されます。

航行中はできるだけお席におすわりのままお過ごしください」

 

不安を胸に、出港を告げるアナウンスが続いて船はゆっくりと港を離れます。

 

小木港は長い防波堤が続く、まるで水路のような形をしています。

そこをゆっくりと進んでいくのですが……すでに揺れますねぇ。

 

双胴船は波に対して斜めに入ると、右の船体と左の船体とで動揺するタイミングがずれるので不快な感じになるんですよね。

 

船体が大きく、船室が高い位置にあるためか、周期が長い縦揺れがきます。

重心が後ろにあるようで、舳先に近いほど振れ幅が大きくなるという感じです。

出港してから数分でもうコレですので沖に出るとどうなるか……。

 

強烈な浮遊感を伴う揺れ 

状況は防波堤を抜け沖に出た途端に一変します。縦揺れがとても大きくなりました。

波を超えるときに内蔵がふわっと浮くような、スーッとする浮遊感を伴います。

飛行機の乱気流で上下に強く揺れているときと同じ感覚です。

 

しかも、波に対して斜めに航行しているので左右に滑る感じになります。

右ナナメに持ち上がって、左ナナメに落ちるというのが続きます。

 

 

撮影も兼ねているので根性で座っていましたが、

落下する感覚が特に苦手な私は恐怖感が大きくなり目眩もしてきました。

これは吐く!と思って大きく揺れる船内を後方へ移動します。  

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後方に移ると少しマシになります。

左右に揺れますから、中央寄りのシートに陣取りひたすらに耐える時間となりました。

横を見ると、窓一面の青空が見えたかと思えば窓一面の青い海。

見ているだけで酔を悪化させそうなので必死に前の壁だけを見つめます。

スマホなんて見ていられません。

 

さすがに立って歩ける状況ではなく、スタッフに横になってよいか聞きに行くことも出来ず……。

 

しばらく様子を見ていると、

カーペット敷きのスペースにお年寄りの方が連れてこられて横にさせられ、

少し前方の方ではスタッフの方に抱えられて椅子から降ろされている人、

今まで何度か時化のフェリー乗っていますが、こんな光景は初めてです。

 

必死に眠りにつこうと頑張って意識が遠くなり、

気がつくと小木港到着の少し前までとなりました。

 

入港間際になって後部デッキに出られるようになったので、

外の空気を吸いに出たら少し気分はマシになりましたが……。

初めての乗船でトラウマを植え付けられるような航海となってしまいました……。

 

ナッチャンと同じ轍を踏む

いつかまたリベンジマッチを挑みに行きたいところですが、

残念ながら、この船は売却が決定しています。 

 

元々年間8億円の赤字を計上していた直江津・小木航路。

テコ入れとして導入されたあかねは、一時期は好調でしたがその後の旅客減少は止まらず。

高い維持費もあり、赤字は膨れ上がり年間10億円にもなってしまいました。

就航からわずか5年。

自治体は怒りの声を上げるなどし、会長が辞任の意向を表明するなどありましたが、結局は収益改善のためついに売却となりました。

 

ところであかねに採用されたインキャット製の高速双胴船は、

国内では青森・函館航路で運行されていた「ナッチャンRera」「ナッチャンWorld」が初めて採用されておりました。

3時間40分かかかる同航路に最速1時間45分で結ぶという、いわば鳴り物入りで導入された2隻です。

 

運行を開始してみると、船から出る波が漁業に影響を与えることが発覚。

同船の運行に伴う在来船の本数削減により航路全体の利便性が低下。

そして原油高による燃料費の高騰による収益性の低下がトドメに。

Reraは1年強、Worldに至っては半年で運行終了し、運行会社はフェリー事業から撤退となる事態となりました。

 

同様の事態とならないよう、慎重な計画や調査が練られた上での導入となったあかねですが……。 

残念ながら、同じ轍を踏む事となってしまったのです。

 

この記事の掲載当時は売却先や時期は決定していませんが、

売却後は一時的にジェットフォイルを充て、できるだけ早い時期にカーフェリーを就航させる予定となっているようです。

毎年冬季はこの航路が運休に入りますので、同航路で運行されるのは本当に僅か。

通常であれば冬季は新潟・両津航路に充てられるハズですが……、果たしてどうなることか。今後の動向に目が離せません。

 

また乗る機会があったらいいのですが……。

《上越新幹線》今のうちに!E4系2階グリーン席に乗ってきました。

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こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

上越新幹線に乗ってきました。

2021年秋頃までに引退を予定している、E4系に乗るためです。

 

このグリーン車がすごいと評判です。

以前にも乗ったことがあり、

その快適さに「また乗りたい」と思って再度乗る機会を伺っていました。

 

ちょうど新潟に行く用事ができましたので、

えきねっとの早割きっぷ「お先にトクだ値」を利用して乗車してきました。

今回は、他の新幹線にはない特徴的なグリーン車の様子をご紹介します。

 

E4系”MAX”とは

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1997年に登場した新幹線です。

東北・上越新幹線における通勤需要の高まりと、国鉄200系の老朽交代に対応する新幹線として誕生しました。

かつては東北新幹線でも走っていましたが、

現在では上越新幹線のみに投入され、とき号・たにがわ号に充てられています。

 

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2階建ての大きな車体で、時速240キロも出して走ります。

これだけでもすごいのですが、

1編成8両同士が連結して最大16両編成にもなるユニークさ。

 

2階建ての高速鉄道車両は海外にもありますが、

増解結がある運行を行っているのはフランスのTGVぐらいでしょう。

世界的に見ても変わった乗り物と言えますね。

 

グリーン車は2両・2階で2編成

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グリーン車は7号車・8号車・15号車・16号車の2階です。

座席数を確保するためと思われますが、1編成に2両連結されています。

この列車は2編成が連結された16両編成ですので、

うち4両の2階部分がグリーン車ということになります。

 

意外に広い客室内

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階段を上ると、快適空間が広がります。

天井が低いのですが、限界いっぱいまで使った車体なので、

首都圏の2階建てグリーン車と比べると窮屈感は少ないですね。

小さいですが、ちゃんと荷物棚も設置されていますよ。

 

座ってしまえば、眺めがよい大きな窓からの景色で開放感があります。

肘掛けに近い高さから窓が広がるので、眼下に広がる景色が見やすくて好きですね。

ほかの新幹線とすれ違うと車両の屋根が見えますから、

それより高い位置にいるという事でこの眺望の良さは他にはありません。

 

古くても基本はしっかり。重厚シートに各種装備

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シートは年季が入っています。

ゆったりとした幅に、クッションたっぷりの分厚い背もたれ。

可動式の枕が装備されており、体格に合わせて調整ができます。

 

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読書灯が設置されています。

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グリーン車ならではの用意として、ブランケットが。

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車輌端のマガジンラックには、車内誌のほかに時刻表も用意されています。

 

やはりイチバンは車端席。広々、オットマン付き

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このグリーン車がすごいと言われる所以が、この車両端の座席です。

前側となる一番端の席には、足元にオットマンが用意されています。

その他の席にはフットレスト代わりのバーが設置されているだけです。

 

リクライニングが深く倒れますし、レッグレストも付いていますから、

靴を脱いで足を投げ出せば、まるでベッドのようです。

ちょっと一眠りどころか、ぐっすり眠れそうですね。

 

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オットマンに足を乗せると足の裏がぴったり壁に付くくらいなので広さは充分!

同じ料金でこの差はと思いますが、この席を知っているとおトク感ありますね。

 

せっかくなので普通席も

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1階は普通席です。

2ー3の横に5席並んだ配置になっている、新幹線スタンダードの座席です。

リクライニングのほか、座面スライドも付いています。

 

上越新幹線は防音壁が続くため1階席は眺望が全く望めません。

また線路面に近いため騒音も大きめです。

ただ逆に重心の関係で2階より揺れにくいですし、

2階から席が埋まっていくので空席を狙いやすいというメリットもあります。

 

なお冬季に1階席へ乗車すると、

融雪のために線路脇からスプリンクラーの放水を勢いよく窓に浴びるという中々に珍しい光景を目にすることも出来ますよ。

2021年秋頃を目処に引退

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 ユニークな要素がたくさん詰まったE4系ですが、

残念ながら2021年秋頃を目処に退役が決まっています。

 

老朽化はもちろん、MAX以外の運用につくことが出来ない効率性の悪さに加え、

上越新幹線にも新型が導入され速度向上が図られることにも関係しています。

 

元々は2020年度中の引退予定でしたが、

台風によりE7系電車が水没し車両不足となった関係で時期が延びた形となります。

 

まだもう少し頑張って走る最後の勇姿を目に焼き付けるのなら今のうち。

その際はぜひこのグリーン車にも乗車してみてください。

《聖地巡礼》『海辺のエトランゼ』を感じに座間味島へ

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こんにちは!

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

etranger-anime.com

 

祥伝社より出版のボーイズラブコミックス、「海辺のエトランゼ」

絵柄とストーリーが好きで、コミックスは最新刊まで追いかけているのですが、

ついにアニメ映画化となりまして、上映初日から見てきました。

 

色鮮やかに作り込まれた美しい映像に仕上がっており、

これはもうモチーフとなった場所へ聖地巡礼をするしかないと思い立って、

さっそくではありますが行ってきた次第です。

 

沖縄県は座間味村、座間味島です。

本作品は座間味島をモチーフとした海辺の街でストーリーが展開していきます。

 

この記事は、モチーフとなった場所が「ここなのでは?」というメモと、

聖地巡礼の記録とを兼ねた内容となっております。

  

!!注意!!

・掲載されている施設への問い合わせ等は絶対にお止めください。

・スタッフロールに名称が出ていない場所については推測の域を出ません。

 故に実際に足を運ばれた際の不都合については保証いたしかねます。

 また、概ね似ている場所でもSNS等で施設名等は出さないようお願いいたします。

・多少の本編ネタバレを含みますのでご注意ください。

・実際に聖地を訪れる際には島の方々や他の観光客の迷惑とならないよう、

 マナーを守り慎みを持って行動されますようお願いいたします。

 

 

座間味島とは 

沖縄本島から船で最短1時間ほどで行くことが出来ます。

慶良間諸島の一角をなす島で、村役場があり座間味村の中心とも言える島です。

 

砂浜

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劇中で幾度も登場する印象的な砂浜で、この場所をモチーフにしたと思われます。

 

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集落からはかなり離れた場所ですが、原付で15分くらいで行くことができます。

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夜間は最寄り集落から全く明かりのない山道を通ることになりますので、

日没前までに訪問されることをおすすめします。

 

  

ベンチ

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ベンチがある砂浜は阿佐集落の方にあります。

なお、2つ並んでいますので雰囲気はちょっと違いますね。

 

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釣りをしながら無言でおにぎりをかじるシーンの砂浜に似ています。

どちらの砂浜も雰囲気を味わうにはいい場所です。

 

 

京屋

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「島宿あかばなー」さん

駿たちが住んでいる「京屋」はこちらのお宿をモチーフにしています。

  

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間取りや立地などは大幅なアレンジが加えられていますので、

完全に一致する箇所は少ないです。

  

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庭やカーテンの仕切り、猫が遊びに来るなどの雰囲気はそのままですので、

その空気感を味わうには充分と言えましょう。

 

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宿泊のほか、カフェ・バーとしても営業しています。

 

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朝はモーニングメニューもあり、

お昼から夜にかけては、軽食や沖縄ならではのお酒を楽しむことができます。

 

 

京屋前の通り

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劇場版オリジナルのシーンにて登場します。

通りがかりの絵里が実央に駿との生活を聞かれて「普通かな」と答えるシーンです。

あかばなーの入り口がある通りです。

 

坂道

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駿が自転車で駆け下りていく坂道です。

 

 

港の前の建物

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自転車のシーンの続きです。

特徴的な大きな建物がありましたが、解体済みです。

訪問当時は博物館の建設に向けて工事が行われていました。

 

 

座間味港フェリー乗り場

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桜子が島に来るシーンと帰るシーンとで2回登場します。

  

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フェリーざまみ3

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桜子が帰る際に乗った船です。

那覇の泊港と座間味の座間味港と阿嘉港とを結ぶカーフェリーです。

2016年就航の新しい船です。

 

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クイーンざまみ3

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原稿を出しに本島へ向かうシーンにて登場します。

また、桜子が島に来るシーンでもこちらの船を利用している描写があります。

 

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那覇・泊港フェリー乗り場

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原稿を出しに本島へ到着するシーンにて登場します。

 

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高速船とカーフェリーでは乗り場が異なりますのでご注意ください。

 

 

宅配便受付

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原稿を発送するシーンにて登場します。

 

那覇空港国内線ターミナル内1階、

手荷物の一時預かりを兼ねるカウンターです。  

 

www.naha-airport.co.jp

ゆいレール

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ワンカットだけのシーンですが、スタッフロールの取材協力企業に掲載あり。

 

ゆいレールには製造時期で車内の様子が異なっており、

モチーフになっているのは年式が新しい車両です。

 

駿は、てだこ浦西駅側の車輌に乗車し、優先席付近のドア横に立っています。

 

桜坂劇場

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電話のシーンにて駿が居た場所です。

 

 

ライブハウス(桜坂セントラル)

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電話のシーンにて実央が居た場所です。

 

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建物右側に細い通りがあり、そこに座り込んでいました。

 

 

海沿いの道路

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未央と桜子がクルマで出かけるシーンです。

 

 

展望台

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実央と桜子が立ち寄った展望台。

建て替えにより、劇中の展望台と同じ建物は現存しません。

 

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新しい展望台は海方向にベンチが付いており、

高台から見下ろすその景色は絶景です。フェリーの入出港を見ることもできます。

 

  

聖地巡礼メモ

・移動手段はエンジンが付いた乗り物を

 今回は50ccの原付バイクをレンタルして移動していました。

 小さい島ですので移動距離は少ないのですが、

 島内は高低差が相当ありますので自転車で巡るのは厳しいと思います。

 暑いですから熱中症と 日差しによる日焼け対策は万全に。

 

・虫除け対策を忘れずに

 夏以外に訪れると意外と忘れがちですが、夏同様に蚊がいます。

 現地で何箇所か刺されましたので、虫除けスプレーなどをお忘れなく。

 

・JAL901便、ANA461便でのアクセス

 東京からの朝イチで飛ぶ飛行機は9時前後に到着します。

 すると泊港を10時発のフェリーに乗船できますが、

 那覇空港到着後はタクシーで向かわれると良いでしょう。

 公共交通機関では遠回りかつ時間がかかります。

 特に1人では割高ですが、スムーズかつ余裕を持って到着できますよ。

 

ぜひ座間味観光も

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せっかく沖縄の離島に来たのですから、ぜひ観光も楽しんでいってください。

 

座間味の海は「ケラマブルー」とも称され非常に透明度が高く綺麗な海で有名です。

その美しい海を見に海外からも観光客が来るほど。

海水浴場のほか、シュノーケリングやダイビングなどの海のレジャーが楽しめます。

 

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また、モズクの名産地でもあります。
モズクチャンプルーを頂いてきましたが、これが非常に美味!

ツルッとしたモズクの食感とトロみが和風だしによく合います。

酢の物として食べるイメージしかなかったので、この美味しさには驚かされました。

 

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また、座間味は太平洋戦争で激戦地の1つでした。

戦争遺産が各地に残されており、美しい景色の裏には悲しい歴史もあります。

こうした歴史に触れるのも、その土地を理解する第一歩ではないでしょうか。

 

聖地巡礼は節度を守って慎ましく

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実際に現地を訪問される際には、節度を守って聖地巡礼を楽しんでいただき、

エトランゼのファンとして自覚のある行動を取っていただきますようお願いします。

 

座間味は小さい島ですので観光地と生活の場とが非常に近いですし、

本作品はジャンルがボーイズラブ、映画はPG12でレイティングされていますので、

人を選ぶ内容の作品ですから尚更です。

 

実際に訪問し集落の中を歩いたりカメラを向けたりする際には、くれぐれも現地の方を尊重していただき、

聖地巡礼を「させていただいている」気持ちを忘れることなく訪問されますことを、切にお願いいたします。

 

これから新たに座間味を訪れる皆様が素敵で楽しい体験ができることを祈念して、

この記事を締めさせていただきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

《東海道新幹線》最新型!N700"S"のグリーン車に乗車しましたが……。

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こんにちは。

バーチャル旅人、志羽ハルキです。

 

久々の遠出は東海道新幹線から!

偶然にも、最新型のN700S系に乗ることができました。

グリーン車を予約していましたのでワクワクは倍!

最先端の客室は一体どんな感じなのか、レポートです。

 

おトクなひかり号に乗車

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例によって、スマートEXの早割にて利用しています。

普通席を普通に買ったときの金額にプラス1,000円くらいですのでお得ですね。

ひかり号は最速達ののぞみ号と比べて停車駅が多めですが、

所要時間は極端に大きく変わらないのでコスパがいい列車です。

 

新車の匂いが漂う上品な室内

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アイボリーに統一された天井と壁面。

荷物棚が目立ちにくくなっており、壁と天井の一体感から広く感じます。

 

従来のN700系とは違い間接照明になりましたので眩しさが和らいでいます。

この照明の凄いところは、駅に近づくと明るくなるということです。

視覚的に到着が分かるのでこれは画期的です。

名鉄特急などで荷物棚のランプが 光ったりするのはありますが、

新幹線では初めての機能ですね。

 

車両端の案内表示は大型かつ高精細で遠くからでもよく見えます。

 

フルモデルチェンジとあって非常に気合が入ったデザインです。

 

もはや完成されたシート、と思いきや色々違いも

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では今度はシート周りを見てみます。

シートモケットは色がブラウンになりました。

照明色や壁色が白いですから、

このカラーになったおかげで視覚的な温かみが保たれている感じがします。

先代のシートはグレー系でビジネス感という雰囲気でした。

 

リクライニングは従来と同じで、レバーを操作すると空気圧のアシストで動きます。

背もたれの角度に合わせて座面も動きます。

いっぱいまで倒すと座面は沈み込み、自然と深く腰掛けることができます。

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コンセントは肘掛け下に各席1つずつ。

読書灯とシートヒータのスイッチもこちらに設置されています。

このあたりは従来の車体で完成形になった感じですね。

 

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東海道・山陽新幹線のグリーン車といえば、フットレスト。

足を伸ばせる距離が変わるので、好みが分かれるところです。

JR東日本の新幹線は代わりにレッグレストが採用されているので、

フットレストはN700系らしい装備とも言えましょう。

 

いざ着席……なにか違和感が

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期待に胸を膨らませていざ着席しました。

ところが、なんだか変だぞ。という気持ちになりました。

どうもカラダにフィットしないというか、あちこちズレている感じになるんです。

 

私は身長が182センチあるのですが、

どうやらこのサイズのカラダにはどうやらフィットしないようです。

 

頭が浮く上に腰に違和感が。

枕の部分が出っ張っているのですが、高さが合わなくて肩のところに位置します。

なので首が浮いてしまうんです。

リクライニングして寝そべると多少マシになるのですが、

座席を起こしてPC作業するには頭が落ち着かず……。

 

残念ながら、この枕は固定式で動きません。

JR東日本の新幹線グリーン席は可動式枕を採用しているので比べてしまいます。

例えばE5系やE7系の普通席ですら可動式枕が設置されているので、

身長に合わせて動かせる上に、サイド部分の角度もつけられますから見劣りします。

 

そしてランバーサポートを狙って作られたのか腰の部分の出っ張りも合いません。

どうも出っ張りすぎているようです。

 

せっかくのグリーン車なのに、座り心地が良くなくて残念な気持ちになりました。

 

揺れる!!

「新幹線ってこんなに揺れる乗り物だったっけ??」というくらいに揺れました。

概ね車両中央付近に座っていましたが、揺れる揺れる……。

東海道新幹線は設計が古いため線形が悪いというのもありますが、

それにしてもガタガタと揺れ過ぎです。

 

テーブルには剛性が無く遊びも大きいようで、

くぼみに飲み物を置かないと、どんどん動いていってしまいます。

 

これもまた落ち着きません。

 

耳ツン!!!

トンネルに入ると耳ツンがします。

気密性は如何ほどか?と思うくらいには鼓膜が引っ張られます。

 

作業を中断してリクライニングを倒し、

仮眠をとっていても耳ツンがしては違和感で目が冷めてしまいます。

 

残念なグリーン車でのひと時

広くてゆったりとした快適な空間……

とまではいかない、残念ながらイマイチなひと時になってしまいました。

 

新型車両で期待していたのですが、これにはガッカリです。

先代のN700Aまでのグリーン車は結構気に入っていたのに非常に残念でした。

 

どうしてこうなってしまったのか……。

座席や照明のギミックは非常にユニークで目を楽しませるものだったのに、

逆にそちらに意識が行き過ぎていたのでは?と思ってしまうほどです。

 

体格が座席に合わないのは、まだ仕方がないかと目をつぶる事はできます。

しかしながら、終始ガタガタと揺れて落ち着かないのは非常に気になります。

 

東京・名古屋感は乗車時間も極端に長くはないですから、

次回からは普通車にするかグリーン車にするか……、

割引で金額が近いだけに今回の件から次回の予約時は悩ませそうです。