志羽しば旅々

旅の記録をメインに、旅のあれこれを綴っています

《新日本海フェリーらべんだあ》新潟→北海道(小樽)を和室で移動する!

こんにちは。

旅するバーチャルユーチューバー、志羽ハルキです。

 

皆さん長距離フェリーに乗ったことはありますか?

最近は個室の多様化が進んでおり、

各フェリー会社でも新造船を就航させたりするなど進化が見られます。

 

新日本海フェリーには、なかなか珍しい和室が設定されています。

ところがネットでレビューを探してみても、あまり見当たらないのです。

 

実際のところ船の和室ってどんなものか、

乗って色々と見てきましたのでご紹介させていただきます。

 

 

 新日本海フェリー『らべんだあ』

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今回乗船したのは、新日本海フェリーのらべんだあ。

2017年3月に就航した、同社では2番目に新しい船です(1番は姉妹船のあざれあ)

新潟と小樽を結んでいる航路に就航しています。

船首が切り立っていて独特の見た目をしており、大きさと相まって迫力があります。

 

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 和室は、洋室ツインと共にデラックスルームAに設定されています。

運賃は期間Aで23,100円。一番安いツーリストCが7,200円なので3倍以上です。

期間Aの間は、1人で利用して貸し切りとしても追加料金はかかりません。

今回はその貸し切りで乗ってきました。

 

収容定員は、洋室が2名で和室が2~3名です。

和室は1名多いので「もしかして洋室より広いのでは?」と思われるかもしれませんが、

実際乗ってみるとその予想には裏切られます。

 

自分の部屋へ!

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乗船します。

お部屋は5階にありますので、乗船口からは階段を1つ上がった先にあります。

レストランや売店と同じ階にありますので、便利です。

裏を返せば、繁忙期はちょっと騒がしくなるかも?

一方の洋室はスイートルームと同じ、最上階の6階にあります。

 

乗船前にターミナルの受付か、乗船後に案内所でカードキーを受け取る必要があります。

このカードキーは乗船後は持ち帰りができるのですが、

乗船前に受け取ると乗船日や区間などがあらかじめ印字されますが、

乗船後に受け取ると部屋番号だけ印字されるそうです。

記念にされる場合は乗船前に受け取られるのをオススメします。

 

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では、お部屋へ入りましょう!

入ると玄関にはゴミ箱・姿見・救命胴衣の収納を兼ねた靴箱が用意されています。

靴箱の上にはスリッパが3つ用意されています。

右の写真の右側に見えている襖を開けるとリビングです。

正面はユニットバスですが後ほど紹介しますよ。

 

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こんな感じです。

旅館の和室、そのままですね!船の中とは思えません……!

女将さんがご挨拶にきても全く違和感は無いでしょう。

 

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障子を開けると窓が2つあり、外が見えます。

二重になっていて、客室側は光が入り、外側は遮光になっています。

 

 設備と備品

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テレビが設置されています。

オリジナルの観光地紹介映像のほか、地上デジタル・BS放送を見ることが出来ます。

なので、新潟・山形・秋田・青森・北海道のテレビ局を順番に受信していきます。

 

周りには内線電話・ティッシュ、照明、ポット、お茶のセットが用意されています。

湯呑・コップは3つ用意されています。

紫色の袋の中は、ドライヤーが入っています。

 

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収納はそれほど大きくありません。

テレビの横にクローゼットが用意されています。キャリーケース等は入りません。

セーフティボックスが設置されています。

 

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押入れがありますが、寝具類でいっぱいです。

1人で利用しても3人分用意されています。

 

下段には冷蔵庫があり、乗船の段階で既にに電源は入っている状態です。

奥にスペースはありますが、荷物を入れたりは難しそう。

冷蔵庫はビジネスホテルに設置されているものと同じくらいの大きさです。

1泊用には十分な大きさですね。

サッポロクラシックが売っていますので、ぜひグラスを早いうちに冷やしておきましょう。

 

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コンセントは3口あります。

窓の下に2口、テレビの下に1口です。

 

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デラックスAの目玉であるユニットバスです。

これ以下のタイプの個室は、シャワーのみの設置ですので上級感を演出してくれます。

広さはよくあるビジネスホテルぐらいですので狭すぎるということはありません。

 

大浴場があるのに、自分の部屋でお湯に浸かるのは?と思われるかもしれませんが、

22時で大浴場は閉まってしまうので、

降りるまで自分の好きな時間に入浴できるという点では大いにアリです。

 

備え付けのタオル類は大浴場に持っていけますので、

あらかじめ持ち込む必要がなくて荷物が減って助かります。

 

バスタブは見た目より浅めです。

船の揺動でお湯が揺れますので、並々にお湯を張るのはオススメできないです。

航行中は常にちゃぷちゃぷとお湯が揺れていましたよ。

 

トイレにはウォシュレットが設置されています。

 

そして一番のポイントは、テラスでしょう。

テレビが設置されている床の間的なスペースの右側には扉があり、

襖紙の貼ってある扉を開けると金属の扉があって、そこから外へ出られます。

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とっても広いテラスです!

外の風を浴びられるプライベート空間があるのはこのデラックスAとスイートだけ!

部屋の中でゴロゴロしているのが飽きたら、

カラダを伸ばして外の空気を吸うことが出来ますから気分転換には最高です。

これの為に、このグレードのお部屋を取ってもいいなぁと思います。

 

夜は窓の障子を開けて、扉近くにある照明を点けると明るく出来ます。 

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 夏は気持ちがいいと思いますが、冬は極寒です。

速度も相まって風は強いですから、帽子などが飛ばされないようにご注意を。

ちょっと使いづらい部屋??

乗ってみて、ここはちょっと使いづらいな……と感じるところがありました。

 

 ・洋室と比べると狭く感じる?

   洋室が設置されている6階は船体の左右に部屋が設けられていますが、

   和室が設置されている5階は船体の左右と中央に各個室が配置されています。

   その分、部屋の奥行きが削られています。

   代わりに洋室は幅が削られているようですが、

   ベッドとソファスペースが分かれている洋室のほうが使い勝手は上でしょう。

 

 ・窓の位置が高くて外が見づらい

   洋室は天井から床までの高さがある引違いサッシ窓です。

   座っていても、寝ていても、外を眺めることが出来ます。

   一方和室は窓の高さが高く、座ると外は空しか見えません。

   眺望を得たいなら、窓の敷居部分に腰掛けるかテラスに出るしかないでしょう。

   

  ・自分で布団を敷く必要があるので手間がかかる

   布団は自分で敷きます。

   揺れる船内で重い布団を押し入れから下ろして、というのは手間です。

   まるで旅館の格安プランに泊まったような感じです。

   洋室はもちろん、あらかじめベッドメイクされています。

   こういう事も楽しめるかどうかで、プラスと取るかマイナスと取るかで変わるでしょう。

 

どいういう人に向くお部屋か?

とはいえ、お宿は畳に布団で寝たい派の私には居心地が良かったです。

同じようにお布団派というだけでなくても、

洋室ではなくあえて和室を選ぶことのメリットはありますよ!

 

 ・乗り物に酔いやすい人

   波の影響を受けると上下に左右にと揺れますので酔いやすいです。

   和室ですので揺れてきたらゴロンと畳に横になれます。

   横になっていたほうが酔いづらいですから気分的にも安心できます。

 

 ・テレビや映像を楽しみたい人

   折角の長い乗船時間ですから映画を見たりゲームをするのもいいでしょう。

   洋室はベッドの正面にテレビがあるので、ソファに座って見るのは大変そう。

   Swichドックやクロームキャストを繋いで楽しんじゃいましょう!

 

 ・お部屋で食事やお酒を楽しみたい人

   部屋の真ん中にテーブルがありますから、同行者との食事やお酒を楽しめます。

   洋室の方はソファーの前に小さめのテーブルです。

   地図を広げて旅の計画を話し合ったり、

   お土産を広げて思い出を語り合ったりと、広いテーブルは用途も広いです。

 

乗ってみた全体の感想

個人的には、外が見えづらいという点以外はとても快適でした!

靴を脱いでゴロゴロとしてもいられ、

気が向いたら外へ出て海を眺めては、向こうに見える陸地はどこか調べてみたり、

おやつをテーブルに広げてテレビを見ながらリラックスしたり、

眠くなったら布団を敷いてひとねむり。

寝るも起きるも同じスペースで完結できますから、

部屋の中を歩き回る必要がなくて疲れにくいかもしれませんね。

窓の問題だけなんとかなれば、ぜひまた利用したいお部屋でした!

 

というわけで、新日本海フェリーのデラックスA和室の紹介でした。

他の個室もすごく魅力的ですし、

特に一番低いグレードでもカプセルホテルのようにプライベートがあって良いですよね。

パブリックスペースも綺麗で使いやすくて、16時間の船旅は全く飽きません。

 

北海道へのお出かけにぜひフェリーという選択肢も入れてみてはいかがでしょうか?

今回のレポートが今後の乗船の参考になったら幸いです。