こんにちは。
バーチャル旅人、志羽ハルキです。
上越新幹線に乗ってきました。
2021年秋頃までに引退を予定している、E4系に乗るためです。
このグリーン車がすごいと評判です。
以前にも乗ったことがあり、
その快適さに「また乗りたい」と思って再度乗る機会を伺っていました。
ちょうど新潟に行く用事ができましたので、
えきねっとの早割きっぷ「お先にトクだ値」を利用して乗車してきました。
今回は、他の新幹線にはない特徴的なグリーン車の様子をご紹介します。
E4系”MAX”とは
1997年に登場した新幹線です。
東北・上越新幹線における通勤需要の高まりと、国鉄200系の老朽交代に対応する新幹線として誕生しました。
かつては東北新幹線でも走っていましたが、
現在では上越新幹線のみに投入され、とき号・たにがわ号に充てられています。
2階建ての大きな車体で、時速240キロも出して走ります。
これだけでもすごいのですが、
1編成8両同士が連結して最大16両編成にもなるユニークさ。
2階建ての高速鉄道車両は海外にもありますが、
増解結がある運行を行っているのはフランスのTGVぐらいでしょう。
世界的に見ても変わった乗り物と言えますね。
グリーン車は2両・2階で2編成
グリーン車は7号車・8号車・15号車・16号車の2階です。
座席数を確保するためと思われますが、1編成に2両連結されています。
この列車は2編成が連結された16両編成ですので、
うち4両の2階部分がグリーン車ということになります。
意外に広い客室内
階段を上ると、快適空間が広がります。
天井が低いのですが、限界いっぱいまで使った車体なので、
首都圏の2階建てグリーン車と比べると窮屈感は少ないですね。
小さいですが、ちゃんと荷物棚も設置されていますよ。
座ってしまえば、眺めがよい大きな窓からの景色で開放感があります。
肘掛けに近い高さから窓が広がるので、眼下に広がる景色が見やすくて好きですね。
ほかの新幹線とすれ違うと車両の屋根が見えますから、
それより高い位置にいるという事でこの眺望の良さは他にはありません。
古くても基本はしっかり。重厚シートに各種装備
シートは年季が入っています。
ゆったりとした幅に、クッションたっぷりの分厚い背もたれ。
可動式の枕が装備されており、体格に合わせて調整ができます。
読書灯が設置されています。
グリーン車ならではの用意として、ブランケットが。
車輌端のマガジンラックには、車内誌のほかに時刻表も用意されています。
やはりイチバンは車端席。広々、オットマン付き
このグリーン車がすごいと言われる所以が、この車両端の座席です。
前側となる一番端の席には、足元にオットマンが用意されています。
その他の席にはフットレスト代わりのバーが設置されているだけです。
リクライニングが深く倒れますし、レッグレストも付いていますから、
靴を脱いで足を投げ出せば、まるでベッドのようです。
ちょっと一眠りどころか、ぐっすり眠れそうですね。
オットマンに足を乗せると足の裏がぴったり壁に付くくらいなので広さは充分!
同じ料金でこの差はと思いますが、この席を知っているとおトク感ありますね。
せっかくなので普通席も
1階は普通席です。
2ー3の横に5席並んだ配置になっている、新幹線スタンダードの座席です。
リクライニングのほか、座面スライドも付いています。
上越新幹線は防音壁が続くため1階席は眺望が全く望めません。
また線路面に近いため騒音も大きめです。
ただ逆に重心の関係で2階より揺れにくいですし、
2階から席が埋まっていくので空席を狙いやすいというメリットもあります。
なお冬季に1階席へ乗車すると、
融雪のために線路脇からスプリンクラーの放水を勢いよく窓に浴びるという中々に珍しい光景を目にすることも出来ますよ。
2021年秋頃を目処に引退
ユニークな要素がたくさん詰まったE4系ですが、
残念ながら2021年秋頃を目処に退役が決まっています。
老朽化はもちろん、MAX以外の運用につくことが出来ない効率性の悪さに加え、
上越新幹線にも新型が導入され速度向上が図られることにも関係しています。
元々は2020年度中の引退予定でしたが、
台風によりE7系電車が水没し車両不足となった関係で時期が延びた形となります。
まだもう少し頑張って走る最後の勇姿を目に焼き付けるのなら今のうち。
その際はぜひこのグリーン車にも乗車してみてください。